事業開発
“ ワタキネマ ” 開発物語

2024.9 やってみよか!
サントリーの創業者である鳥井信治郎氏の名言「やってみなはれ」から「やってみよか!」へ、主語を「会社」から「自分」へ転換した当社版「社内ビジコン」が開催されました。

自分に何ができるかを考えていた折、ある日「自分史映画を作ろう」という新聞広告が目に留まり、公私の経験が頭の中でガチャンと繋がってパーっとアイデアが浮かんできました。その浮かんだアイデアの背景やニーズを整理して、近鉄グループアソート商品“ You Cinema Paradiso ”として社内発表しました。

2025.4 グループ力!
嬉しいことに社内の反応が好評だったため、2025年度の着手案件に認められ、近鉄グループ各社へ企画提案に回り始めました。ご協力いただいたグループ会社は商流順に、顧客紹介パートの「近鉄百貨店」さん、上映パートの「きんえい」さん、宴席パートの「近鉄・都ホテルズ」さんです。

そこで改めて感じたのは「グループ力」です。まず、きんえいさんからは今回のコラボパートナーとなる「東映シーエム」さんをご紹介いただきました。ご縁を繋いでいただいたこと以上に大きな力となったのは、きんえいさんを通じた近鉄グループへの信用力がベースとなり、同社との信頼関係構築が極めてスムーズに進んだことです。また、近鉄百貨店さんからは「福袋で販売したら話題を集めて面白いんじゃないか?」というご提案をいただきました。百貨店ならではの視点が加わったことで実現プロセスが一気に具体化し、商品化への大きな弾みとなりました。最後に、近鉄・都ホテルズさんにて人数に応じたメニューやおもてなしサービスを練り上げていただき、イメージどおりのアソート商品に仕上がりました。
2025.8 “ ワタキネマ ” 誕生!
そして、商品の核となる製作パートの東映シーエムさんとは、リアルとリモートを織り交ぜ何度も打ち合わせを重ねました。その中でも特に時間を費やしたのが商品名です。と言いますのも…(お気付きの方も多いと思いますが)“ You Cinema Paradiso ”は名作“ Nuovo Cinema Paradiso ”からネーミングしたため、「フランク三浦」的な危うさを秘めています(笑)。冗談抜きで、実際に商品化するに当たっては、考え直さないといけない懸案でした。そこで、まずAIを相手に「この危うさをどう回避するか」「近鉄らしさをどう出すか」の壁打ちを行い、得られた数々のヒントから考えを巡らせる中で出た解決策が、既にある同社の商品「ワタシネマ」の近鉄グループ版サブブランドとして位置づけるというものでした。近鉄の「K」を頭文字に据えるとCinema(シネマ)がKinema(キネマ)へ、古き良き響きとともに近鉄のアイデンティティを吹き込める手応えを感じました。この想いを同社も快く受け止めてくださり、商品名は「ワタキネマ」と決定し、そればかりか、近鉄百貨店の「K」マークを組み込んだロゴまでも同社にてご作成いただきました。

コラムの入り口で目にしていただいたサムネイル画像も、この時の勢いのままに作成したものです。東映といえば、誰もが知る「荒波に三角」。この象徴的なビジュアルの使用についても、同社にご快諾いただきました。

2025.11 プレスリリース!
本格的に動き始めて約8カ月、ついにプレスリリースに漕ぎ付けることができました。この「開発物語」を綴りながら改めてプレス資料を見返すと、私が上げた「やってみよか!」の声に数多くの方々が応じてくださったんだなぁとしみじみ感じ入ります。この場を借りまして、多大なるご支援をいただいた全ての方々に深く感謝申し上げます。
2025.12 上沼・高田のクギズケ!
”ワタキネマ”が2026年近鉄百貨店限定スペシャル福袋として読売テレビで紹介されました。
事前に、近鉄百貨店さんから『読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」でワタキネマをご紹介いただける予定』とのメールを頂いてました。ただ、このメールには『尚、収録上の都合により紹介できない場合もございます。また、出演者が必ずしも称賛するとは限らないということもご了承願います。』との注釈が付いていたため、ドキドキして見ていたのですが、無事にオンエアされ、商品紹介も好意的にしていただけました。(番組をご覧になった方から当社へのお電話もあり、やっぱり地上波はすごいなと思いました)
編集後記
こうしてふり返ると2025年は貴重な体験の連続で充実した一年でした。上述のとおり、ワタキネマを通じて大切に感じたことは2点です。1点目は、「やってみよか!」の社風です。よく広告会社は「人」が資産と言われます。ワタキネマは、誰もが声を上げやすく、その声を否定しない空気感があってこそ発案できたものであり、こうした挑戦を後押しする風土こそが私たちの原動力であると思います。2点目は「グループ力」の活用です。近鉄グループには多種多様なアセットがあります。ワタキネマは、有形のアセットからグループ各社の信頼と知恵という無形のアセットまで結実したものであり、近鉄グループという大きな輪の中にいる強みを、身をもって実感する機会となりました。今回の経験を活かして、これからも近鉄グループ内外の多様なリソースをつなぎ、新たな価値と可能性を生み出し続けられるよう邁進してまいります。